YasujiOshiba

フィアー・ストリート Part 2: 1978のYasujiOshibaのレビュー・感想・評価

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ネトフリ。真夏のホラー祭り。バーヴァから離れて、気になっていたこれを見る。間があくと分からなくなりそうだしね。

それにしても、バーヴァの世界から来ると、サマーキャンプなんて実にアメリカン。それから魔女や悪魔崇拝が出てくるのも同じ。わかりやすいし、どこから文句が出ないだろうし、そもそも涜神的な行為は怖いのだろうね。でも、だからこそ映画的なあそびができるわけだ。

今回気がついたけど、舞台となっている街のふたつの地区の名前。なんだShadysideとは「影になっている側」で、Sunnyvale は「日の当たる谷」なのね。わかりやすい。

それからアメリカン・シリアルキラーの系譜学というか、オマージュというか、これが映画だから楽しいところ。なんだろうな、『キャビン Cabin』(2012)なんかに似た楽しさ。でも、あっちがメタホラー的なコメディへと展開するのに対して、こっちは決して笑いには逃げない真面目な演出でぐいぐい押してくる。

きっとドラマがしっかり書けているからなんだろうな。同じ街を影のシェイディサイドと、光のサニーヴェイルに分けところが秀逸なのかな。光と影が実にアメリカ的なドラマを駆動する磁場を形成しているわけだ。

Part 3 では、いよいよその謎解きになるわけだけど、なんだか登場してきた俳優さんたちが総出演するみたい。いいじゃない、怖そうで楽しそうだわ。
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