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スターダストのswansongのレビュー・感想・評価

スターダスト(2020年製作の映画)
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いきなり「平成十三年」なツカミはオッケー!
(詳しくは書けませんよ膨満船長…)

"ビサイド·ボウイ ミック·ロンソンの軌跡"、
The Spiders from Marsのライヴ映像、
アルバム"ジギー·スターダスト "…

「劇中、ボウイの楽曲はいっさい流れない」って聞いていたので、観てる間に当然わきあがってくるであろうフラストレイションを解消するため、YouTubeやU-NEXTの素材をいろいろと前もって用意しておきました。

本編を観る→一旦停止→他の素材を楽しむ→本編に戻る→一旦停止→気になったワードをネットで検索→本編→気に入った曲をソングリストに追加→本編 …

ほひー、こんな忙しい映画鑑賞は初めてです。
でもこれが楽しかったし、おかげでわがソングリスト"Stardust"の中身はすごいことに♪

"スペース·オディティ"から"アラディン·セイン"までのデイヴィッド·ボウイのすべてのアルバム、
"Just like this" by ミック·ロンソン、
"ヴェルヴットアンダーグラウンド&ニコ"、
"Transformer" by ルー·リード、
"すべての若き野郎ども" by モット·ザ·フープル、
"Electric Warrior" by T-REX
"Raw Power" by イギー&ザ·ストゥージズ!

こんなものがスマホひとつで簡単にできちゃうなんて、便利な世の中になりましたね♪

さて、映画本編について。

楽曲使用の許諾を得られぬまま、この作品を完成させねばならなかった作り手の人たちは、ほんまに大変やったでしょうね。

例えば、クイーンの曲がまったく聴けない"ボヘミアン·ラプソディー"を想像してみてください。
"楽しかった~"なんて言ってる私も、映画"スターダスト"だけを単体で観ていたら、不満が爆発していたかもしれません。

でも「イギリスからやって来たエキセントリックな若者と、結果はなかなか出せないけど人の良い中年マネージャーが繰り広げるアメリカ珍道中」として観れば、ちょっと素敵な映画だと思いますよ。

とうせ許諾が取れないのなら、誰かブリティッシュロック界のヴェテランに曲づくりを依頼して、ロバート·アルドリッチ風味の効いた"架空のミュージシャンの旅物語"にしたらよかったのに。

楽曲の依頼先は、難病治療中のピーター·フランプトン兄さんとか?
ボウイ師匠の盟友で、しかも同じ高校の後輩やもんね♪
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