ハンスウ

ハード・ヒット 発信制限のハンスウのレビュー・感想・評価

ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)
4.0
最近では珍しく90分強と短めにまとめられたお手軽サスペンスでした。B級感はなくちゃんとしてます。他の韓国エンタメに比べれば予算も少なめかもしれないけど抜かりなくしっかり作られたという印象です。

主役の人は顔は何回も見たことあるけど名前はまったく知らず。映画でもドラマでも脇役で出演作が多い人です。チョ・ウジンさんね。顔が地味、名前も地味そうな響きだけど韓国ではそこそこ知名度はあるらしいですね。いつも嫌味ったらしい中間管理職の役とかやってる印象が強い人だけど、実はこの映画でも似たような役柄。だけど本作劇中で事件に巻き込まれるストーリーを演じることによって、家族を守ろうとする父親という、今までとは違う面を見せてくれました。

一方でいつも主役ばかり演じているスターのチ・チャンウクが2番手(娘役が2番手かも?)。このイケメン韓流スターが事件の犯人役なんだけどスターのオーラ隠しきれてないから配役にちょっと無理があると思いました。イケメンすぎる……。陰りのあるイケメンとか、女性の観客はときめくだけなんじゃないかな(笑)。

最初にちゃんとしてると書いたけど、とにかく上映時間が短いだけあって無駄がないというのと、あと映像もしっかりしてます。事件の舞台がどこの街かと思ったんだけど釜山らしいですね。ビルの谷間に山が見えて海も近い。海がキラキラしてて美しいんですよ。この美しい海を背景に事件が起こっていてそのギャップをうまく映像に納めていたと思います。

カーアクションは控えめな方だと思います。普通の銀行マンが運転しているからさすがに無茶なアクションはできなかったんでしょう。でもそれからしっかりとハラハラドキドキさせてくれて楽しませてくれました。観終わってよく考えると端折ってるなと思った部分もあることはあるんだけど、でもこのいさぎよさは正解だと思います。
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