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英雄の証明のAbeCinemaTVのレビュー・感想・評価

英雄の証明(2021年製作の映画)
4.3
英雄の証明としか言いようのない話だった。後半がとにかくぐいんぐいんドライブがかかる。逆にいうと前半は少し前置きというか状況設定に少し時間がかかったか?伏線は張っているけど。リチャードジュエルみたいな感じ?主人公に対する「あちゃー」って感じがすごい。どっちも嘘ついてるわけじゃないんだけど、絶妙に会話がアンジャッシュして、後半に大きく歪みを起こすことになってくる。SNSでどうやらこんなことが起こっているらしいと触れるのだが、一切その描写が画面には映らないのがまた逆に怖い。大衆の描写もない。主要人物だけで話が本当に展開していくので、観客も気持ちの置き場に逃げ場がない。

借金で逮捕されちゃうんだね。。。吃音症の息子が絶妙に吃音症だし、貸主の息子?娘?が絶妙にいや〜な顔してる。子供に対して特にもどかしさを感じる作品。絶妙に話をややこしくする子供たち。

最後のあの人ってようはあの人ってことだよね。すなわち、一応答え、みたいなものは出してくれるので、着地点はすっきりはさせてはくれないものの、一応釈然とすることにはなっているので安心か。
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