少なくともコメディではない。
ローマの高級アパートに暮らす3組の家族は密かに問題を抱えていた。あるきっかけからそれぞれの家族の関係が綻び始め、5年後、さらにその5年後のストーリー。重い展開で余韻が残る。
突っ込みどころ満載だけれど、いちばん言いたいのは娘を近所の老夫婦に預けておいて逆ギレの父親。7歳の娘を預けてまでフィットネスに行かなくても…
しかも小悪魔の誘いに乗って。手を出してしまったら自分の負けなのに。馬鹿ね。
裁判官夫婦の駄目息子はこれからきっと良いパパに…なれるのかな。
強迫性障害の母親を持つ若いママは大好きなアルバ・ロルヴァケル様。彼女は相変わらず綺麗だけど精神的に不安定な役がハマりすぎる。あの後、無事だったのか心配。
フェリーニの『道』を観ていたので「ラ・ストラーダ」という台詞の中の言葉が道を表すイタリア語だという事だけわかって嬉しかった。
ラストシーンがいかにもイタリア。日本でこうはならないと思う。