インフル病みのペトロフ家の歩く肉のレビュー・感想・評価

鬱屈として病的な世相を凝縮したかのような、混沌と狂気に満ちた映画。
146分間ほぼノンストップでひたすらに、インフルエンザの熱に浮かされたペトロフ夫婦の、現実妄想記憶が混淆する意識の濁流に渦巻かれ、脳内をぐわんぐわんとかき回される。
しっかり伏線回収がされていて、考察する楽しさもあるが、単純に感覚を味わう映画としても堪能できる。とにかく奇天烈でパンキッシュでカッコいい。

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