サミー

MEMORIA メモリアのサミーのレビュー・感想・評価

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)
2.9
「ノスタルジア」や「サクリファイス」に影響されているのか
そもそもタルコフスキーに影響を受けているのか


「作り」
テンポや雰囲気の凹凸や感情の起伏をできるだけなくしかつ映像で映し出している描き出しています。
ですから眠くなる方もいらっしゃると思います。
好きな方はとことん好きな作りです。


「感想」
主人公にしか聞こえない音がある…

 イマジナリーフレンドを抱えている主人公の話かなと初めは思いました。

 話が進んでいくにつれて
実は主人公がイマジナリーフレンドの方なのではないだろうか?と思い始めました。
そうすると主人公から見た世界はそれ自体が幻覚もしくは現実とは少し違う世界ということになるだろうか…それはそれで面白い発想だなと。

 終盤に行くにつれて
これはもしかしたら別世界なのかもしれないなとまたもや考えが変わってきました。
例えば、パソコンの中にある仮想世界。
例えば、映画「マトリックス」のような世界。
例えば、構築されたゲームの中の世界。つまり外に作り手がいるわけですね。
例えば、ある生物の中の細胞。この細胞を人間として表現している。
例えば、放置されたバケツの中に繁殖したものや微生物。この微生物を人間として表現している。
等々。
実はこれが一番近いのではないかなと。宇宙船みたいなものも出てきますし。
ま、実のところはわかりませんけどね。



私が感じたり考えているものが正しいとは限りません。
いくつもの会社正しい解答を容易に導き出せない類の映画だといえます。

趣がタルコフスキーにまだ届いてはいないかな…
サミー

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