ユンファ

ブルース・リー/死亡遊戯のユンファのレビュー・感想・評価

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)
4.8
「死亡遊戯」は、ものまね紅白歌合戦に似ている。観客の誰もがブルース・リーがブルース・リーでないことを承知の上で鑑賞し、クライマックスでの本物の登場を待ちわびる。
退屈極まりない本編も佳境に差し掛かかったころ、階段を駆け上がって姿を現わすブルース・リーにときめかずにいられない。

「死亡遊戯」が僕らに与えるのは、もうブルース・リーの新作を見ることは出来ないという絶望と、それでも彼の精神は永遠に消えないという希望。
今日もまた、「死亡遊戯」を見てしまった。
スクリーンの向こう側で、彼は今も生きている。
ユンファ

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