ナツミオ

崖上のスパイのナツミオのレビュー・感想・評価

崖上のスパイ(2021年製作の映画)
3.8
WOWOW on demand鑑賞

 極秘作戦“ウートラ計画”の行方は?

ヒリヒリするスパイ・サスペンス作品。
チャン・イーモウ監督作品を初鑑賞♪♪♪

1934年、満州に潜入して極秘作戦に挑む男女4人のスパイたちの気になる運命を、中国の巨匠チャン・イーモウ監督が息詰まるタッチでスリリングに描いたサスペンス大作。

第94回米アカデミー賞 国際長編映画賞 中国代表に選出。

原題 『懸崖之上』
英題 ”Cliff Walkers“

2021年中国作品121分
監督・脚本 チャン・イーモウ
撮影 チャオ・シャオティン
音楽 チョ・ヨンウク
出演 チャン・イー ユー・ホーウェイ 
リウ・ハオツン チュウ・ヤーウェン チン・ハイルー 

(WOWOW番組内容より)
1934年冬。ソ連で特殊訓練を受けた、チャン・シエンチェン(チャン・イー)をリーダーとする中国共産党の男女4人のスパイ一行が、満州のハルビンへと潜入。彼らに課せられた任務は、日本軍の秘密施設から脱走した同胞を無事国外へ脱出させ、その蛮行を世に広く知らしめること。一行は、チャンとシャオラン(リウ・ハオツン)、そしてチャンの妻ワン・ユー(チン・ハイルー)とチュー・リャン(チュウ・ヤーウェン)の二手に分かれて行動するが、彼らの計画は、いち早く敵の特務警察に察知されていた……。

(WOWOW解説より)
「紅いコーリャン」「HERO」ほか、数々の話題作で知られ、さらには2008年と2022年の北京五輪で2度にわたって開会式&閉会式の総監督を務め、現代中国映画界の頂点に君臨するチャン・イーモウ監督。
そんな彼が、本作では自身初となるスパイ映画に挑戦。1934年の満州を舞台に、決死の極秘作戦に挑む工作員たちの姿をスリル満点に描く。出演は、「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」のチャン・イー、リウ・ハオツンほか。第34回金鶏奨で監督賞、主演男優賞(チャン・イー)、撮影賞の3賞を受賞。

名前は知ってたチャン・イーモウ監督。
多分、北京五輪の演出の時かも⁇

この微妙な時代の設定が面白い。
満洲国設立の2年後。
日本の影は浮かぶが、日本軍はストーリー上には登場するが、日本軍(関東軍)は前面に出てこない。最初、登場する満州特務警察は日本人かと思ったが違うようでした。

これが日本軍(人)が完全悪として登場していたら、少し醒めた目で観ていたかも⁈
観ているうちにそんなことは飛んでしまい、ストーリーに引き込まれた♪♪♪

時代背景は、
1931年9月 満州事変
1932年 満洲国成立
1934年 満洲国皇帝・溥儀(ふぎ)即位

 『ラスト・エンペラー』で描かれた時代ですネ!

そして、ソ連で秘密工作員の教育を受けた中国共産党のスパイ4人。
カタカナ名だと覚えられない……

【潜入した中国共産党のスパイ】
・チャン・シエンチェン(張憲臣)
リーダー。シャオランとコンビを組む。

・シャオラン(小蘭)
チュー・リャンと恋人同士。

・チュー・リャン(楚良)
ワン・ユーとコンビを組む。
シャオランと恋人同士。

ワン・ユー(王郁)
チャンの妻。
チュー・リャンとコンビを組む。

そして脇役だが存在感抜群の…
【特務警察】=日本軍側。中国共産党と敵対。
・ジョウ・イー(周乙)
実は、特務警察に潜入した中国共産党のスパイ。

彼らを取り巻く、敵味方が入り乱れた諜報戦の緊迫感にドキドキ‼️

真冬の満州国ハルビンの強烈な寒さが画面から伝わる。

ストーリーのネタバレは伏せて、この二手に別れたチームが、どのようにしてミッションを遂行するのか⁈
観て楽しんでください♪♪♪

かなりシリアスなスパイ・サスペンス作品。これは面白かった〜〜♪♪♪



【忘備録】ネタバレなし
(キャスト)
・張憲臣(チャン・シエンチェン):
- (演)チャン・イー

・周乙(ジョウ・イー):
- (演)ユー・ホーウェイ

・王郁(ワン・ユー):
- (演)チン・ハイルー

・小蘭(シャオラン):
- (演)リウ・ハオツン

・楚良(チュー・リャン):
- (演)チュー・ヤーウェン

・魯明(ルー・ミン):
- (演)リー・ナイウェン

・高(ガオ)科長:
- (演)ニ・ダホン

・金志徳(ジン・ジーダー):
- (演)ユー・アイレイ

・小孟(シャオモン):
- (演)フェイ・ファン

・謝子栄(シエ・ズーロン):
- (演)レイ・ジャーイン

・老馮(ラオ・フォン):
- (演)シャー・イー
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