一人旅

アーミー・オブ・シーブズの一人旅のネタバレレビュー・内容・結末

アーミー・オブ・シーブズ(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

マティアス・シュヴァイクホファー監督作。

ザック・スナイダーが17年ぶりにゾンビ映画に復帰したNetflixオリジナル映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』のスピンオフで、同作で傭兵部隊の一員として活躍したドイツ人鍵師の知られざる過去が紐解かれていきます。

ゾンビが跋扈するラスベガスの巨大カジノホテルの金庫室に眠る莫大な金品の奪取に挑む野郎どもの戦いをダイナミックに活写した前作『アーミー・オブ・ザ・デッド』において金庫破りのキーパーソンとなった凄腕の鍵師:セバスティアンを単独フィーチャーした前日譚で、国際的強盗団にスカウトされたセバスティアンが仲間達と共に伝説の金庫設計士が遺した3つの金庫破りに挑戦していく姿を描いたクライムサスペンスとなっています。

ゾンビ軍団との戦いを描いた前作から作風をがらりと変えた前日譚スピンオフで、フランス、チェコ、スイス…と欧州を股にかけて高難度の金庫破りに挑戦するセバスティアンの活躍を、仲間のひとりである美人ヒロイン:グウェンドリンとの微妙なロマンスのゆくえを軸に活写しています。仲間同士の華麗な連携プレーや緊張感に満ちた金庫開錠シーンが見所で、くせ者揃いのチームプレイは『オーシャンズ』シリーズを彷彿させます。

鍵師、ハッカー、運転手、スリ師、格闘要員…とその道のプロフェッショナルが集結した5人組犯罪集団の金庫破りミッションを仲間同士の裏切り&訣別や彼らの行方を執念で追うインターポールとの追走&攻防を織り交ぜスリリングに描いたクライムサスペンスの快作で、主人公の気弱な天才鍵師を演じたマティアス・シュヴァイクホファーが監督を兼任しています。
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