『ヴィレッジユニバース』シリーズ第3弾。懲りずに観に行ってきましたが相変わらず清水崇は「変な映画」≒「駄目な映画」撮るなぁ。再度転生アッキーナの導入からの雰囲気は悪くないのに氏の作品はどうして最初のホラーテンションが最後まで持続しないのだろう？
とにかく散漫。
ドッペルゲンガー的な話かと思ったら「双子」？恐怖対象としては甚だ弱いし、絵面も間抜けで細胞分裂かよと。
牛首の存在自体特に理由付けもなく「件」の如きクリーチャーでもない。ぞろぞろと牛首キッズが登場してきた時は吹き出しそうになった(バンビーノに首根っこ締め上げて欲しい！ダンソン！)。そして芋尾悠の怪演は光るものの清水ホラーのラスボスは相変わらずギャグにしか見えない。伽椰子の呪縛にとらわれ過ぎ。
あと清水監督は時空を唐突にワープさせる演出いい加減やめた方がいいと思う。その都市伝説が生まれた経緯をダイレクトに登場人物達に追体験させる手法は真相説明としては分かり易く且つ撮り易いのかもしれないが、こう毎度毎度同じ様な展開では監督の引き出しの狭さを感じ興醒め。キチンとまとめようとするが為に逆に無理矢理感が生じてしまっているのは本末転倒。ホラー映画なんてのは「恐怖」さえ描けていれば理由なんざ力技で押し通しゃいいんだよ。ラストも後味悪い。
新作レビューを書く度に同じ事を言って申し訳ないが、清水監督には『呪怨』の頃の輝きを取り戻してもらいたい。
次作に期待！
追記
Kōkiさんの美しさ・演技力はなかなかのモノ。
それだけに本作主演が黒歴史とならなければ良いのだが…。「美少女」がホラーと相性が良いのは確かだけれども、佐伯日菜子や佐々木希の様に変にホラー女優のイメージがついたが為に不遇な女優人生を歩んでしまった例があるだけに心配です(T_T)。
