滝井椎野

スパークス・ブラザーズの滝井椎野のレビュー・感想・評価

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)
4.0
また好きな好きなアーティストが増え、ウォークマンの容量は減った。
お恥ずかしながら、スパークスの存在を今まで知らずに本作を鑑賞。まんまとファンになった。
何と言っても二人のキャラクターと独特のスタイルの曲が素晴らしい。初めは違和感を感じるのだが、それがどんどんクセになる。時代ごとに曲の調子もどんどん変わっていくが、それでも一本通った芯は変わらないところに大変好感を持てた。あの無表情にピアノを叩き続けるロンと、楽しそうに動き回るラッセルは観ていて飽きない。
曲をずっと聞いていると、なるほど確かに多くのアーティストに影響を与えていることが分かり、本人たちの知る知らずに関わらず、音楽の歴史に無くてはならない存在なのだと思った。
ロンとラッセル、スパークスは一つの存在なのだというラストの描写は見事だった。
滝井椎野

滝井椎野