コブラ

モガディシュ 脱出までの14日間のコブラのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

反目する二者がピンチに対して協力する。

分断された彼の地域(の南側)においては、誰しもが当事者として容易に感情移入する事ができる一大ジャンルよな。

反目、共闘、別れ

ラブコメだろうが、スポーツモノだろうが、スパイものだろうが基本軸は大体同じなのに、
(不謹慎な言い方だけど)この超映画的背景を舞台に作られるエンタメ群は、抜群に面白くハズレが少ない。
中でも今作は、モロッコオールロケの風格マシマシな画力、実話ベースというその題材もあってか頭一つ抜けてる感じ。大ヒットも納得の一本でした。

平時から戦時へ。急激に堕ちていく異国の地でサバイブしなければならない南北大使館員達の阿鼻叫喚に、鑑賞者を強制ライドさせる。
戦闘に酔う民兵、金でしか動かないソマリア憲兵、エアコン効かず汗ぐしょ、蚊!
息が苦しくなるレベルでハラハラさせられる。
手練れよのぉリュ・スンワン(激しく上から


役者陣も一様に良かった。
なかでもキム・ユンソク。シリアルキラーを追っかけたり、牛骨無双してたり、それはそれで最高なんだけど、今作の「ボンクラだけど文官として、人として正しい判断ができるヤツ」という味わい深い演技に終始目汁がピュっピュしてた。名優ですね。

それにしたってこのスケールの作品撮れんだもの。作り手も、作り手を支援する側も、観る側もそれぞれが成熟してんだよな、、、って国産映画の予告編を観ながら思う次第。




追記
ソマリアの子供達がAK持ってゲタゲタ笑ってるのをどこかホラー視点で観てたけど、エンディングで同じ東洋人の子供達との対比で映されたとき、心臓ぶっ刺されたみたいな気分になった。
ホントに情けない話です。


追記2
カーアクションは韓国が世界をリードしてるよな
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