最初から最後まで面白くハラハラさせられて考えさせられるエンターテイメント映画だった。
いい映画を見られて良かったという満足感でいっぱい。
印象的なのはソマリアの少年兵士たちの無邪気さとその行動の危うさ、
こんな幼い頃からおもちゃのように銃を持って学校にも行かずに過ごしていたら暴力に塗れた世界が続く絶望しかないと感じる。そのことを一切台詞では語らず子どもの姿を見せて感じさせていたのが良かった。
ソマリアで韓国も北朝鮮もお互いを出し抜こうと必死でそのうちソマリアで政府軍と反乱軍の内戦が始まり不安定な情勢になり韓国も北朝鮮も巻き込まれていく。
混乱の中でどう生き延びればいいかという問題がのしかかってきてそれぞれがそれぞれにその道を探っていく様はどんなことが起ころうとも生き抜くという強さみたいなものを感じた。
ラスト、普通の映画ならお互いにアイコンタクトして別れるシーンが思い浮かぶけどそうはせずいったん分かれたらそれまでとは違う道がそれぞれにあることを示すようなシーンになっていてそこがすごく味わい深いなと思った。
