ぷらすし

嘘喰いのぷらすしのネタバレレビュー・内容・結末

嘘喰い(2022年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

前評判が悪かったのと、作者がTwitterで「続編やるなら自分が脚本やります^^」と言っていたりしたので、どれほど改悪されてるのかと思って見に行ったところ「期待していた(?)ほどは悪くなかったけど、かと言ってそこまで良かったというほどでもないよね」という感じだった。


以下、シーンごとに思った事を書き連ねていきます。
<屋形越え>
・お屋形様のルービックキューブ捌き、揃える時以外人差し指と小指で一生同じ方向にしか回してなくてワロタ
・獏がお屋形様に負けて殺されなかった時の説明が「殺す価値もない&賭郎追放処分ね」だけで、いつか命を取り立てる旨の話が無かった。にも関わらず途中からその前提で話が進んでいた
・屋形越えの説明、途中から10行くらいのテキスト表示どーん!でワロタ
・賭郎の歴史の紹介シーンはカッコよかった

<港でのチンチロ>
・サイコロの目「664」がなぜ負けになるのか全然説明されないまま話が進んでワロタ
・「約束通り食ってやったぜあんたの嘘、ただし味は…😆👎」のシーンはここだったか!主要なところじゃなくて安心した

<蘭子経営のカジノ>
・ポーカーでオープンした時、お互いどんな手が揃ったのかがわかりにくい。編集で上手いことやって欲しかった
・ルーレットのディーラーを負かす所はわかりやすかったが、ディーラーには原作のようにもっとショックを受けていて欲しかった
・ちょっと蘭子さんの演技微妙じゃない?あとヤクザの親分という風格がお世辞にも感じられない
・500万で豪遊する梶ちゃん、お札をオモチャでバシバシ飛ばしてるのワロタ

<Q太郎編>
・なぜか蘭子が獏の事好きみたいになっててビビった
・5人のペットとの戦いは野外だったが、ある程度原作を踏襲していて良かった。弱すぎだったけど
・ロデムの大ジャンプが完全にワイヤーアクションなんだけど、この辺がカッコよく進化する事は無いのか?もはや映画界では様式美になってるのかな?
・あのロデムの追跡を大幅に引き離す2人の脚力は一体…!?ロデムも15分というオリジナル制約がある以上、わざと時間をかけていたぶる訳にもいかないだろうに…
・原作のロデムは力強さの描写が漫画界トップクラスで、現実に対峙したら失禁不可避なくらいの究極最強っぷりがバシバシ伝わってくるのだが、本作ではそういうのは特に見られることなく、エタノールで足止めされて眠って終了。まじか…

<蘭子邸お泊まり>
・やっぱり蘭子は獏が好き。ホントになんでこんな設定を入れたんだろうか
・マルコの人がイケメン。自分は誰だったのか悩むシーンの表情がとても良かった
・マルコが料理上手という設定が追加されていた。斬るのが上手いのは分かるけど、味付けは無理があるだろー‪(´・ω・`)‬

<佐田国編>
・原作ではテロリストだった佐田国が、悲しきエピソードを背負った人として描かれている。まあこれはこれでいいか…
・ハングマン、原作と違ってパートナーも吊られる事になっててワロタ
・ハングマンババ抜きのルール説明、本作のメインイベントなだけあって十分にわかりやすく描かれていてグッド。勝負が進むごとに処刑台の絵が進んでいく編集も状況が分かりやすくてナイス。
・原作と違って負けた方はパートナー共々首を吊るというルールなのに、組み立てる首吊り台は各陣営1台ずつ。これだと一方的に勝負がついた場合は結局もう1台作るか、1人ずつ吊らねばならない。
・號奪戦について特に説明とかが無かったのは、尺の都合かな?まあ本作では立会人の號数とか重要ではないし、続編なく単品で終わるんだったら逆に割愛すべき部分かもね。
・目蒲が夜行さんに殺されたぞ!そうか、今回佐田国は助手と死ぬ事になるから目蒲は先に退場させたのか。それにしても画面の端で目蒲の死体が粛々と運ばれていく様はシュールだ
・命を賭けた勝負の結末の前に目蒲が死んだので、賭け事で人が死ぬという衝撃が若干薄まってしまった感があるかも
・佐田国「お前は何故屋形越えをする?」獏さん「世界平和」佐田国「フッ…頼んだぞ」の流れがちょっとイミフ。佐田国もそれで納得するのか…。原作では夜行さんに聞かれて「うーん、世界平和かな?」程度に答えていたワードなのだが。
・佐田国は最後に過去の写真を獏さんから見せられて気持ちが若干救われつつ死ねたけど、助手の人には一切スポットが当たらないままでちょっとかわいそうだったな…。ていうか死ぬシーンはカットなんかーい!
・マルコはお留守番だったのね…

<1年後>
・蘭子含む4人がベストメンバーみたいな感じで歩いててワロタ


長々と書いたけど、蘭子以外の俳優さんの演技がしっかりしていたので特に苦痛なく観る事はできた。序盤で結構突っ込みたくなったが、中盤以降は蘭子邸以外いい感じだったように思える。退屈なシーンも特に無かったので、飽きる事なく観れた。数日前に「大怪獣のあとしまつ」を観たばかりだったので、ちゃんと最後まで観れる映画がありがたく感じた。

そして最後に。
前評判で散々叩かれてた「嘘つくと、死ぬよ。」が無かった事になってる──!!?
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