店長

戦場のピアニストの店長のレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
3.5
The Pianistという原題からすると激動の時代を生き延びたピアニストの話。

有名な映画だが、個人的にはあまり刺さらなかった。ユダヤ人差別は限度を超しており、すぐ殺害される時代に生き延びることが精一杯だったシュピルマン。

戦争という大規模な流れには受動的に行動し、生き延びた先で更に災難に遭遇する。
個人的には最後のドイツ人将校と出会う所まではピアニストの意味合いは薄く、ピアニストを描く意味はあるのかとさえ思う。

作中の個人的な盛り上がりはドイツ兵に気分で踊れと言われたり、殴った後に行進で明るい歌を歌え、など人々に豊かさをもたらす娯楽産業のシュピルマンが音楽を支配的に使われている点だったが、それ以外の音楽描写は限りなく薄かった。逆に音楽描写が少ないことが音楽に携われない現実を如実に反映しているとも捉えることができる
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