けーはち

戦場のピアニストのけーはちのレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
3.7
ロマン・ポランスキー監督。ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、シュピルマンのホロコースト体験記を元に映画化。いや~、この題材だからそりゃもう暗いし、長いし、しんどいわよね。でも名作。ショパンをこよなく愛するピアニストに、エイドリアン・ブロディの繊細さはよく合っている。クライマックス、廃墟で長い逃亡生活を強いられて心が死んでいたところを、ドイツ人将校に求められた演奏で感情を取り戻し、バラード第1番のコーダでガンガン鍵盤に叩きつけるような激情を表していくところは圧巻。