このレビューはネタバレを含みます
テネットの次はベケットかい。テネット並みとまではもちろん言わないけど、なんだかよく分かりませんでした。途中何度も寝落ちしちゃいました。
ギリシャに旅行に来た米国人男性が、居眠り運転で事故って助手席の妻を殺してしまい、その後、なぜか悪い地元警官らに命を狙われて必死に逃げる陰謀系のお話。
面白くなる要素はちゃんと揃ってるのに、なぜかイマイチ面白くない。こないだ久々に見た「逃亡者」をはじめ、逃走劇ってそれなりに緊張感が続いてハラハラドキドキするもんだけど、これはあんまりハラハラしなかった。
そもそもこの手の陰謀系のストーリーって、陰謀が解き明かされないと成立しない気が。あの悪い警官は何者で、結局なにがしたかったの?しかも米国大使館の職員まで悪い人みたいだったけど、陰謀とどういう関係があったのかも分からず、疑問点ばかりでした。
妻が死んだのも話の筋とはまったく関係なくて、冒頭のラブラブ含め、そのエピなくてもよくね?って感じ。こんなんなら、わざわざアリシア・ヴィキャンデル(地味メークでまったく気づかなかった!)を使わなくてもよかったんじゃ。
あらゆる要素が投げっぱなしで、思いつきだけで書かれたとしか思えない雑な脚本でした。
デンゼル・ワシントンの息子は、演技ははうまいと思うんだけど、ルックスがコミカルすぎてシリアスな役はどうも似合わない。なのにシリアスな役が多いのはなんで?
Netflixのオリジナル映画は当たりが少ないなぁ。