「鯨は目を瞑って死ぬ」という最初のシーンが最後まで頭に残った。
観ながらヘミングウェイの「老人と海」を思い出していた。「白鯨」もよぎったけど、こちらは対象を憎んでいるからちょっと違うか。。
「私たちは鯨を殺すが、敬い、感謝もしている」というような台詞が印象的。ゴールデンカムイで知ったアイヌの考え方に少し似ていた。彼らのカムイは鯨でありマンタであり船である。
ゴールデンカムイではキロランケが「神様が替われば生活が変わるのさ」と言うシーンがある。ラマレラにもスマホを持っている人がちらほら居て(どうやって手に入れてどうやって充電してるの？笑)、老人は「昔は全員でこの歌を歌ったが、若い世代は歌詞も覚えていない」と言っていた。この村はこの先どうなっていくのかな。
ドキュメンタリー映画はこれまであまり観てこなかった。劇場で観たのは初めてかもしれない。むしろこういうジャンルこそ劇場で没頭するのがいいのかも。
粗くて生っぽい感じが新鮮だった。やはり普段観ている作品たちはキレイにパッケージングされたものなんだね。ドキュメンタリーならではのテンポの悪さはままあるけど、多分私が観慣れてないだけだと思う。
また一人で観ちゃった。これは終わったあと語り合う気分にならないやつ、黙って帰りたいやつ。英断。
同じスクリーンに小学生の男の子がいた。鯨が好きで観に来たのかな。思ってたのと違って衝撃的だったかもしれないけど、どんな感想持ったんだろう
