くじらびとの作品情報・感想・評価

「くじらびと」に投稿された感想・評価

波と共に時間が過ぎていく。
くじらが居ないと生きていけない=紙幣に近いと思う考えまで至るという発見。
皆で狩り、浜辺で総出で捌く。骨だけが残され全ては利用される。コミニュティの信仰や規律が非常に明確にある。社会と言える。
政治がある意味存在し得ない、くじらを介した調和
rrr

rrrの感想・評価

3.6
連日テレビではSDGsって言っとけばいい的な態度が目立ちますが

海の民が流れ着いた地ラマレラで先住民から居住を許されたのは火山岩により作物が育たない浜辺周辺、
ラマレラ村


ラマレラ村の民は和を尊び、自然と生きる

周囲を海と山と森に囲まれ地理的に閉鎖的なコミュニティの中で育まれる命と伝統を垣間見る機会になりました
村の若者が漁の最中に亡くなったとき村民たちは泣く声をあげて感情の共有をする


テナと呼ばれる鯨舟に魂がこもる

伝統でもあり一種の信仰でもあるこの村の文化は、自然信仰に造詣深い日本神道にも通ずるところがあり、延いては人類における命をかけた生命の物語を観ることができます



そして何よりも広大な海、命懸けで戦う漁師と鯨を海・舟・空から鮮明に映し出すその撮影技術とスタッフの力量にひれ伏すこと間違いありません
oaktom

oaktomの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

不思議な映画でした。

手作りの木造船で海に繰り出し、モリでくじらを仕留める、という漁で生活を成り立たせている村。
くじらの解体シーンをスマホで記録している人が映っていた。
NIKEのTシャツを着ている少年もいた。

昔ながらの(命がけの)鯨漁が綿々と続いていても、(スマホやナイキなどの)現代が共存しているところに、とにかく不思議さを感じた。

くじらを殺して生活していても、
くじらに感謝している、と言いきる村人。

涙を流しているかのようなくじら。

こんなドキュメンタリーをボクははじめて観た!
masaya

masayaの感想・評価

4.3
その村では農作物が育たない。だから人びとが生きる為の全ての糧は、海から得ることになる。インドネシアの片隅、伝統の命懸けのクジラ漁で生きる漁村を三十年に渡って取材した、貴重な記録にして壮絶な映像体験‼︎
昔ながらの銛一本で巨大なクジラを仕留め、村人を飢えから救うラマファ(銛打ち)は村の英雄だ。そして、常に死と隣り合わせの危険な仕事でもあり、現に映画は一人のラマファの死から始まる。息子を失った老人はそれでも舟を新造し、ふたたびクジラ漁に出る。
木造の鯨舟でマッコウクジラの群に向かうさま、そして銛付き漁を見たことのないような大迫力で映し出す。舟より大きな黒い背中に単身飛びかかるラマファ。クジラは自らの血で一面真っ赤になった水面を破って船に体当たりを仕掛けてくる。激しく揺れる船体、投げ出される船員。
まるでクジラ漁に参加しているような興奮を感じていると、仕留められたクジラに寄り添うように泳ぐ別の個体が映し出される。彼らの強い共同体意識が、仲間を何とか助け出そうと試みているのだ。高い知性を持った生物同士の、生きる為の等価の命のやり取りであることに気付かされる。
仕留めたクジラは村の浜で解体され、余す所なく村じゅうに分配される。食肉になり、灯火になり、交換されて陸の食べ物になる。新しい発動機になり子供の教育費になる。丁寧に取り分けられていくクジラの映像も目を見張る。ここまで自然の恵みを実感させられることは早々ないだろうと思う。
傑作ドキュメンタリー🎵 

インドネシアの、150人程の島村ラマレラ村のクジラ取りの人々の生活と、文化と、思想を、石川梵監督が30年以上の取材のもとに描いている。

火山の近くの島なので、農耕の出来る土壌ではなく、クジラやマンタを取る生活となる必然性がある。また、彼らもクジラに敬意を払って、漁業を行っている。

深い海の青い色と、そそり立つ火山の緑の色、の対比が美しい。そして、時として、クジラ漁の赤い血の色が自然に混じり混む。
肉食という生きる事への必然と厳しさと美しさ。

島民はほとんどキリスト教を信じており、彼らの純真な瞳に、讃美歌は映えている。

風光明媚な島であると同時に、搾取のない社会、貧しい者にもクジラを分け与える、物々交換の原始的な社会なので、過酷なクジラ漁ではあるが、地上の楽園のようである。ここに、人類の生活の可能性を見る。

奇妙な連想だと思うが、フェリーニの『甘い生活』(1959)の巨大魚のラストシーンのひとつの回答がここにあるような気がする。素朴なキリスト教的な共産主義みたいな。

人類側からの視点、クジラ漁のダイナミックな描写。そしてクジラ側からの視点、クジラの瞳の涙からの、ドローンによる、ロングテイクの撮影の見事さは、生涯忘れない。
俊

俊の感想・評価

4.0
日本人も昔こんな鯨漁をしていたのだろう。C.W.ニコルの勇魚を読み直したい
NO

NOの感想・評価

4.3
クジラ漁を行うインドネシア、レンバタ島ラマレラ村の人々を追った
ドキュメンタリーだけど、凄まじかった。

一見地味そうに見えるけど、ドローンによる空撮、水中撮影等を駆使して、大スペクタクル映画になっている。
モンスター映画、いや怪獣映画と言っても過言ではないと思う。
ポスターにもあるけど銛を1本持って、クジラに飛びかかるんだよね…。
それが何回も出てくるし、「モンスターハンター」とかで見るやつだよ…。
海がクジラの血で真っ赤に染まり、この世のものとは思えないクジラの断末魔が聞こえる。
こんなのドキュメンタリーのシーンじゃないよ、マジで。
あと、捕鯨用の舟も想像以上に小さく、クジラの方がよっぽど大きい。
しかも、「鯨は賢いから、舟の脆い部分を攻めてくる」と言われ、
実際に鯨が度々体当たりしてくるから見ていてかなりハラハラする。

こういったハリウッド的なド派手なカットだけでなく、
漁の中で家族をなくし、その哀しみをどう乗り越えるかという”物語”も描かれる。
そういう意味でもドキュメンタリーでありながら、1本の劇映画を観ているようなだった。

また、クジラ漁を通して、ラマレラ村の文化、信仰、生活も描かれる。
「家族の不和が海の神様を怒らせる」とか
「鯨舟は生きている。だから釘は刺さない。設計図もスケールも使わない。魂と会話しながら造る」とか。
特に印象的だったのは捕獲した鯨の肉を村の住民へ分配するところ。
乗組員はもちろん、舟を押し出すのを手伝った人間や、貧しい人まで広く分配をする。
下手は国より富の再配分がしっかりしているようにも見えた。

資本主義社会の中、高度な流通網で流れてきたものを消費する我々観客に対して、
狩猟時代的なというべきか、人間のプリミティブな部分を見せつける傑作ドキュメンタリーだった。
海に生きる人々の姿を淡々と映し出す、中盤まで、正直言って睡魔との闘いであったが、この流れがあってこその圧巻の鯨漁につながるのだろう。映像的迫力は言うまでもないが、特にドローンが効果抜群。
全編通じて村人の哲学が披露されるが、鯨を獲らなければ生きていけないというのは本当なのだろう。あと、漁の後がまた凄い。鯨というのは肉やら脂やらすべてが活用できるというのは頭では知っていたが、目の当たりにしたな。
I

Iの感想・評価

5.0
暮らすこと、生きることの素晴らしさ。
広い家もデカい車も無くていい。
心がスッキリするドキュメンタリー映画でした。
語りたいことはたくさんある。みんな観て。
監督舞台挨拶。
撮影の話しが聞けて興味深かった
パンフレットお勧め!

今の時代を共に生きてる人々
全てが知らない
想像外のことばかり
>|

あなたにおすすめの記事