このレビューはネタバレを含みます
最強の狼男?だったフュー・ジャックマンがとても弱い男を演じている。
心の病にかかった親族(本作では息子)に対して、どう接するべきかというメッセージがとても分かりやすく、しかも強烈な形で伝わる。
出演者が豪華だなというのが第一印象。前妻がローラ・ダーン、現妻がヴァネッサ・カービー、父がアンソニー・ホプキンス。そして、インパクトのある息子役は、新人ゼン・マグラス。
途中からラストの展開が読めてしまうが、それでもなかなかショッキング。
やっぱり、あそこのところは退院させてはダメ、と観ている人は分かっているのにね。アメリカ的なのか、日本だったらどうなのか。そして自分だったら…。
ほかにも、転校したら暫くは登校を確認しないととか、ナイフを発見した時点でライフルを仕舞わないとなど、いろいろと思うところがあって唸ってしまった。
「ファーザー」の監督とのことで、こういう社会的メッセージのある作品を作る監督ということが理解できた。次回作にも期待。