メシと映画のK佐藤

ARGYLLE/アーガイルのメシと映画のK佐藤のネタバレレビュー・内容・結末

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

キングスマンシリーズのスタッフによる新作スパイ映画と聞いて、期待して鑑賞した本作。
キングスマン程弾けた面白さと勢いは感じられなかったものの、期待には十分応えてくれました。

スパイ小説「アーガイル」の世界と現実世界の二重構造及びその種明かしが、個人的に面白いと感じた部分です。
アーガイル作者のエリー自身が本物のスパイで、彼女の眠っていた記憶が小説のアイデアになっているのならば、そりゃ預言者になりますわな。
エリーの真名がレイチェル・カイル→R・カイルであり、それが転じてアーガイルとなっていた事や、エリー救出に現れたエイダンが当初エリーの脳内でアーガイルにダブって映らなかった事等、エリー=アーガイルとなる伏線張りはしっかり出来ており抜かり無し。
これでキングスマンの様な弾けっぷりが備わっていれば、文句無しだったのだかけどなー…。
エリーとエイダンのラブラブっぷりやエリーがアイススケートの様に舞ながら敵を蹴散らす件等、一応馬鹿馬鹿しい描写はあったものの、もっとおバカで格好良いスパイ映画の世界を見せて欲しかったです。

ラストで「本物」のアーガイルが現れたり、若き頃のアーガイルがキングスマンのアジトらしきパブを訪問するシーンが用意されていましたが、これは続編への布石なのでしょうか。
本国では興業的に苦戦したとの事ですが、果たして続編はあるのか…⁉︎