リメンバーミーに続き、家長的な毒祖母とそれに合わせる家族とはみ出し者な主人公の話だった。努力せずとも完璧に見える人も実はそうではないかもとか、本当の自分を隠す必要はないとか、期待に応えようと無理し過ぎなくていいとか、メッセージがたくさん伝わってきて子どもに見せるにはすごくいいなと思った。楽しい音楽と美しい映像で見てて気持ちいい。「秘密のブルーノ」がめちゃくちゃ耳に残る。
冒頭と終盤で祖母の回想の雰囲気が全然違うのがいい。深いところまで知らないと真実は見えてこないもんね。
まぁ悲しい事情があったとはいえ過去の仕打ちはなかったことにはならないし許してやる必要もない、血縁があろうと所詮は他人と考えるタイプなので、あまり自分向けではなかった。ひどい扱い受けてたのにミラベルとブルーノ優し過ぎだろと思うけど、彼らは家族を愛してるし家族側もそうだったらしいのであれでOKなんだろう。あんな扱いされ続けても家族を愛せるのってすごいと思う。リメンバーミーでもそうだったけど、主人公がタフで真っ直ぐで家族に愛想尽かさないタイプだったから成り立つ話。リメンバーミーでは家族もほとんど敵みたいなもんだったのに比べて、ミラベルの親は辛く当たられてる我が子をちゃんと守ろうとしててよかった。
1度破壊することによって家も家族も生まれ変わり、腹を割って話せるようになってよかったね。
