はたにょ

ミラベルと魔法だらけの家のはたにょのネタバレレビュー・内容・結末

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

「能力が価値なのか?」優生思想に疑問を投げかける作品だと感じた。

舞台はコロンビア🇨🇴。
超人的な能力を持つヒーロー家族の中で能力がないミラベルは謂わば障がい者。

(比較的に)役立たずという所から本人は周りの家族に引け目を感じて生きている。
一方で、能力者からすると自分の愛される価値を能力に見出しているだけあって、「ただいるだけで愛される存在」が許されているというのもキツいね。

望まれた能力ではないブルーノも悲壮。
某半地下みたいな生活…。

能力がなくなっていくのは寂しいけれども、抑圧からの解放は清々しいものもある。

最後に、祖母との和解、街の人が助けてくれるシーン、ミラベルが自分自身に漸く自信を持てるシーンは美しい伏線回収で感動的だった。
本当に価値があるものは何かを改めて考えさせてくれる良作だった。
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