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サマーゴーストのおはうちのレビュー・感想・評価

サマーゴースト(2021年製作の映画)
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地中に埋まってる死体を見つける事で生きている人間に養分が行き渡っていく、それは滑走路から飛び立てる燃料を補給した事になり、創作し始める=滑走路から飛び立つ。ちょっと嫌な感じだけど、そうなんだよね、踏み台になる話。

滑走路を幽霊が呼び込める場所に選択した時点でもう、よく出来てんなぁって。飛行機は滑走路に着地してから再び飛び上がっていくのが必然であり、それは生きている人間にも当てはまり、人生は何度も着地をしては補給してから飛び立っていくのを繰り返すんだよな、その表現の塊。

内容以前にイラストレーター主導でアニメが作られて映画館で上映されている事実に打ちひしがれながら、更に監督のloundraw氏は自分より年下である事実を噛み締めながら観ていた。

動画が足りて無いとカクってしちゃう現象が起きるんだよな、映画館では滅多に観られないよなぁ。でも映画館で上映されて観れちゃってる領域まで行ってるのが驚異的なんだよな、新海誠とかが頭角を表しはじめた瞬間ってこんな感じなんだろうなと、追体験しましたよ。

『サマーゴースト』で有刺鉄線を越える大見せ場を観た後に、たまたま午前十時の映画祭の『ファイト・クラブ』を観たら、ブラット・ピットとエドワード・ノートンが石鹸を作る材料の人間の脂肪を盗む為に有刺鉄線を冴えたやり方で越えていくのを観て、同じハードルを越えると言っても色々あんだなと感心した。

川村元気さん、居ますよ逸材が…(ごますりながら)
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