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ブレードランナー ファイナル・カットのKUBOのレビュー・感想・評価

5.0
「2049」前に久しぶりに旧作を「ファイナル・カット」で鑑賞。

音楽「ヴァンゲリス」だったんだ。

「2019年」! 再来年の話だったんだ。「ネクサス6型」のリオンって2017年製造だって! 今年じゃん!

「強力わかもと」の電光掲示板!

「2つで十分ですよ。2つで十分ですよ!」
これ印象的だったなぁ。何が2つで十分だったんだろう?

ともかく「日本語」の看板や、雑踏の騒音にも「日本語」が入り込む。

混沌として荒廃した未来感。タバコの煙とサックスの音色が流れるハードボイルドなSF世界。「攻殻機動隊」ですら模倣したその世界観は本作から生まれた。今でもその未来のイメージを超えるものは出てきていない。

「白いユニコーンの幻影」と、ラストシーンの「折り紙のユニコーン」は、デッカード=レプリカントという憶測を呼んだ小ネタ。(これに関しては諸説あり)

J.F.セバスチャンの屋敷なんて「不思議の国のアリス」のよう⁉︎ 全編アート! このアート感覚は唯一無二!

近作「プロメテウス」や「コヴェナント」にも通じる、アンドロイドと創造主というテーマ。リドリー・スコットは昔から同じテーマを語っていたのですね〜。

劇場公開版にあったキューブリックの「シャイニング」から流用したラストの映像はカットされています。

今見ても全く古さを感じさせないSF映画の大傑作!

さて、ドゥニ・ヴィルヌーヴはどんな新作を見せてくれるかな?
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