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最後の決闘裁判のnurukoのネタバレレビュー・内容・結末

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ良かったです!長いんだけどダレることなく濃密で後半に緊張感が最高潮に達する作り、今の時代にも通じるメッセージ性、素晴らしい。

夫の友人はクソだし、見栄っ張りで妻を所有物と子供製造機にしか思ってない夫もクソだし、姑の嫁にも同じことを経験させてやろう根性が恐ろしいし、ということが順番にわかってきて、あーもうみんなまとめて地獄に行ってほしい!てなるけど、それが当たり前の時代だったんだよね。そしてその精神が今なお続いているところもあるから怖い。

だからそんな中、様々な外圧から負けずに意思を貫いた主人公に拍手と尊敬しかなかった。決闘シーンではどっちが勝っても地獄だけどマシな地獄であってくれ〜と手に汗握りまくったし、こんなにもホッとするラストを迎えた映画は久しぶりでした。

しかし夫の友人のストーカー的思考回路が爆発した「愛してる…君も同じように僕を愛してる」には観客全員心の中で「は?!」と言ったに違いなく、ものすごい緊張感のあるシーンなのにちょっと笑ってしまいました。観客の心が一つになった瞬間な気がした。あとピエールが金髪かつ常にニヤけてるせいでベンアフだと気づくのに最後までかかりました(いつも死んだ目をしてるから)。
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