何故あの日、母親は、マルグリット一人残して出掛けたのか⁇
何故、ル・グリはそのコトを知っていたのか⁇
それは、この二人が結託していたからである。
つまり、あの事件は、罠、である。
そして、そのコトに気が付いたマルグリットは、身体を張って、二人に復讐するのである‼︎
コレがワタシの見解。
母親の動機は、子供の産めないマルグリットを離縁させて、新しい嫁を迎えるコト。
ル・グリの動機は、マルグリットを手に入れるコト。
コノ物語の中で一番悪環境にあるのは、マルグリット。
物語の法則で云えば、彼女がコノ物語の主人公。
物語のラスト、誰が一番幸せを手に入れたか?
それを観れば分かる。
そして、コノ物語の語り口は実話をベースにした藪の中的ミステリー。
では何が謎なのか?
それは、コノ事件がどうして起きたか⁇
ト云う謎である。
マルグリットは、一人残され、
ル・グリの従者が訪ねて来た時に、
その罠に気付く。
重要なのは、
コノ物語の中で一番アタマの良いのは、マルグリットであるコト。
コノ時、ル・グリも一緒であるコトに彼女は気が付いていた筈だ。
なのに彼女は、ドアを開ける。
ココからマルグリットの復讐が始まる。
何故なら、彼女は、意図的にベッドルームに逃げる。
広い屋敷。
逃げようと思えばどこへでも逃げられた筈なのに。
そして、コトは、起こる。
マルグリットは、夫のカルージュに告白するコトで本格的な復讐が始まる。
が、それは、彼女の意図とは別の方向に広がって行く。
まさか、自分が火あぶりになるなんて‼︎
コノ時、初めて彼女は、狼狽える。
何故なら、そのコトを知らなかったから。
クライマックスでの決闘。
その結果、彼女の復讐は運良く成し遂げられる。
コレこそ神の裁き‼︎
その後の展開は、観ての通り。
マルグリットは、コノ物語の中で一番幸せになる❣️
ト云うのが、
ワタシの妄想的見解。
こうやって観るトコノ物語は、素晴らしく面白いのだ‼︎
あはは🤣
さて、さすがのリドリー・スコット❣️
どんなジャンルの作品も物凄いレベルで創り上げるね。
いわゆる、中世を舞台にした歴史物だから、
その時代考証は物凄く大変なのだろうが、
観ていて違和感を感じないのは、
リドリー・スコットの演出力とスタッフワークの素晴らしさだろう。
14世紀ってホントにこうだったンだろうなあ…。
ト云う説得力に満ち溢れている❣️
そして、見せ場の決闘シーン。
ホントに凄い‼︎
どうやって撮影したンだろうってカットが満載❣️
マット・デイモンとアダム・ドライバーも頑張りましたね❣️
さて、そのマット・デイモンは、ベン・アフレックと一緒に脚本も担当しているので、
意図的に二人とも、イヤな役を引き受けている。
コノあたりは好感が持てるね。
普通だったら、イイ役持ってってちゃうからね。
で、二人とも好演している。
特にマット・デイモンは、インテリジェンスをかなぐり捨てて、
粗野で無能な男を見事に演じている。
ベン・アフレックは、多分、ああ云う人。
ウソ、ジョウダン。
アダム・ドライバーも難しい役を巧く演じている。
コノ役は、一方的に断定されてはいけない役なので、
ひょっとしたら感をきちんと残しておかないといけないのだが、
アダム・ドライバーは見事に演じます。
まあ、最後はかわいそうだけど…。
そして、ジョディ・カマー❣️
ちょっと前に、フリーガイで観た時とはまるで別人‼︎
素晴らしい演技力❣️
要は、コノ演技力がないとコノ役は演じられないト云うコト。
つまり、それほど単純な役ではないト云うコトですよね。
あの表情が素晴らしいですよね❣️
何を考えてるのか?
何を思っているのか?
全く分からない。
観客に想像させる演技。
その観客に想像させる演技ト明確に答えを提示する演技を使い分けている。
意図を知って欲しい時と意図を知らせたくない時の演技の使い分けてト云ったらイイのかな。
コレが一番の謎ですよね❣️
まあ、昨日の今日なので、
思い切り誤解してるかも知れませんが、
いずれまた見直してみます。
でも、ワタシはアタマをフル回転させて観たので、
充分元は取りました❣️