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最後の決闘裁判のyaaaのレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
4.0
現代にも通ずる問題提起なストーリー、アキラ・クロサワな構成の妙、以前に「リドリー・スコット」の超ベタな面白さ(映像美)が味わえる作品。
中世を舞台にした時、よく「絵画」のような画を売りする作品あるが、これにも盛り沢山。気合い入れて撮りましたよ的でなく、実景カットや光差し込む室内なんかごく普通にゴロゴロ出てくる。寒々とした嫌な色調だが、敢えてそれを積み重ねる意図もわかるのでそれはそれで次にどんなのが出てくるか楽しみになってくる。侍女さんなんか昔の絵画に出てきそうな顔で選んだに違いないと思うほど。
目には楽しい反面、話は重苦しい。
中世は嫌だ!で済まされない、全然交差しない登場人物達の想いが悲痛すぎる。先に言った、靴を脱いだ等のエピソードで表されるが、好きな服を着て出迎えたら、後で怒られたというのが親近感沸く。
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