純粋に怖かった!
不穏な雰囲気がずっと漂っていた。
アダが生まれてしばらくしてからひとときの幸福が訪れた気がするが、不穏なムードは消えなかった。
見ていくとセリフが少なくて、暗示めいたものが多い。観てるうちにも色々考えられるし、鑑賞後になってもとにかく色々な事を考えざるを得なくなる。
アダに対する疑問は勿論なのだが、何より幸せの外側に明らかに見えていた"不幸"ともいうべきもの。それが、夫婦とアダの家族の幸福に霧をかけて幸せに思わせてくれなかった。
最初こそ"母性"が引き金になり、最後は"親性"が破滅をもたらした。
どちらも純粋であるからこそ怖かった。