アダという名の娘を亡くしたある羊飼い夫婦のお話。舞台はアイスランド。
緯度が非常に高いアイスランドでは夜が訪れない白夜という現象が起きるので映像はずっと明るい。
とにかくアイスランドの映像美が素晴らしくただただ美しい。
セリフは最低限の会話のみで絵面や行動で見る人によって受け取り方が異なる内容。
ある日、羊の出産に立ち会った夫妻は
頭が羊、身体が人間という羊人間の誕生に立ち会うことになる。
その羊人間を亡くした娘と同じアダと名づけ育てることに。
しかしこの決断がとんでもない悲劇を招く、。という内容の物語。
鑑賞後の率直な感想としては
え、これで終わり?え?え?え?としこりが残るようなオチ。
キリスト的予備知識がないと理解し難く、
また見終わった後に解説や考察を見て再度理解を深めないと大変シビアで難しい話題。
命とは一体なんなのか。
自分の欲望やエゴのためなら自分以外の命を奪うことになってもいいのか。
非常に命の尊さや儚さ、人としての尊厳や権利、人徳について考えさせられるある意味衝撃作だった。