もた福まんじゅう

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲のもた福まんじゅうのレビュー・感想・評価

4.0
クレヨンしんちゃんは好きで好きでたまらない漫画でありアニメでありもう私の人生のバイブルと言っても良いのです!
という事で、この映画はもう何十回観たか分からない。
改めて感想にしてみようと思う。
この映画を初めて観てからもうこんなにも年月が経ってしまったなんて。
その頃の自分の思いと、今の思いはちょっと違うと思う。
まさか冒頭のシーンからこんな展開になるとはというストーリー進行。
子供向けアニメだからそう想像するだろうという制作者側にまんまと騙される。
ただウルトラマン、特撮は大人も大好きですけどね!そういう意味ではファミリー層に向けたものというメジャーなやり方。
しかし、そもそも大阪万博を持ち出す時点でレトロ感が凄い。私ですら生まれてもいない。公開されたのはもう20年くらい前になるのかな?その時の親世代は万博の頃子供だったのかな?
クレヨンしんちゃん自体、原作が結構昭和ネタが多いのでこのいうネタはもの凄くマッチしてしまうんです。
昭和枯れすすきとか歌い出す幼稚園児なんてもうしんちゃんしかいないでしょ。
ベッツィー&クリスの「花びらの白い色は恋人の色」が流れた時は本当この映画のスタッフ達ありがとう!って感じでした。
これが危ない!この感情がしんちゃん達子供達の危機なのです。
昭和レトロが流行っているそうです。
でも、いいことだと思う。だって昭和を知らない若い世代がいいと言っているんですからただの懐古主義ではない魅力があるのだと思うから。
この映画のメッセージは私は懐古主義的な大人達への警告だと、初見では思ったのですが、今はそうじゃないと思っています。
大人が子供になってきている。親になっても子供が子供を育てているみたい。(そんな人は昔もいただろうけど。)子供の頃好きだったものから離れられない。
独身が多くなっている(かくいう私もそうなんですが。)理由に家族を作ることが面倒くさい。養いたくない。子育てしたくない。
したくても収入が。一人の方が気楽。様々理由があると思いますが。
家族という概念?というか存在意義が崩壊しつつある事への警告なのかなと思ってます。
実際そうなってきている。
イエスタデーワンスモアという組織のリーダーの「ケンとチャコ」は、おそらくなんらかの理由で、大人になっていく人達、未来ある子供達へのコンプレックスを持っているのかなと思った。それは、ラストシーンや、この二人に投げかける父ひろしの言葉に対する嫌悪の感情表現などからそう確信する。
私は、ひろしのその言葉に自分の惨めさを感じた。ひろし、本当の幸せな家族っていうものを知らない人達もいるのだよ。また持てない人も。私は両親から大事に育てられたし、もう2人はいないけど幸せだったなと思ってるけどね。
だけどひろし、あんたは偉いよ。いつでも家族の事を大事にしているし、決して傷付けたりしないもの。上辺は幸せで楽しい家族を装っていても家族を平気で裏切ったり、尊重しない家族もいっぱいいるし、大半そうかもしれない。
だから家族っていうものを持ちながらも蔑ろにしたり踏みにじったりする人達へ投げかけた言葉でもあるのかもしれない。
いつも野原ファミリーからいろんな事を教えてもらっています。
ありがとう野原一家。
野原一家ファイヤー🔥にいつも元気をもらっています。
という事で、相変わらずおバカで一生懸命な野原一家、そしてカスカベ防衛隊の団結力に心を救われます!
超々オススメ映画!
私的クレしん映画ランキング4位かなぁ?