もた福まんじゅう

哀れなるものたちのもた福まんじゅうのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.6
中世なのかスチームパンク的な近未来の話なのかとにかく舞台はとてもファンタジック。だけどセリフや物語の筋は哲学。
スタイル抜群のエマ・ストーンが着る衣装も凝っていて七変化みたいに衣装替えする。エマ・ストーンがちょっとビョークっぽい顔つきなので凄く前衛的な感じに見える。前評判通りかなり性描写が多い。ただ、主人公が生きていることを実験しているみたいなところがあるので、全てが好奇心と研究心で行動しているのであまりいやらしく見えない。
一つ一つ丁寧に作られていて、造り手の映画に対する思い入れを感じる。エンドロールにもこだわりを感じ、飽きさせない。なんとなく2001年宇宙の旅のラストシーンを彷彿とさせた。
ティム・バートンの世界観とか好きな人は好きになりそうな映画。
あと、フランケンシュタインとか。