1985年 アメリカ 監督はテイラー・ハックフォード。「愛と青春の旅立ち」「黙秘」の監督。
主題曲はあの懐かしいライオネル・リッチー「セイ・ユー、セイ・ミー」
エンディングに流れ出したら胸キュンだ。
「ホワイト・ナイツ」ってこんな映画だったのか。当時、ダンス映画で人気があったのは知っていたが、何となく映画は面白くなさそうだと、勝手に思い込み観なかった。
ところが、全く想像を超えた映画で、何やら途中からヒッチコックを見ているような錯覚に陥るぐらい非常に面白かった。
構えてなかったこともあったかもしれんないが、もうドキドキ。ロシアって、何しでかすかわからないだけに怖い。
それにしてもジャケ写が悪すぎる。こんな映画ではない。
世界的なバレエダンサーであったロドチェンコ(バリシニコフ)は、ソ連からアメリカに亡命した過去を持つ。
ある日、彼を乗せた東京行きの飛行機がシベリアに不時着し、ニコライはKGB幹部のチャイコ大佐(イエジー・スコリモフスキ)に捉えられてしまう。
チャイコは、アメリカ人のタップダンサーで、ソ連への亡命者であるレイモンド(ハインズ)をニコライと共にレニングラードへと送った。監視が目的だったが、ダンサー同士の強い友情で結ばれる。
そして再びこの国からの脱出を企てる。
もちろんオープニングから彼らの超人的なダンスをたっぷり味わえる。ダンスはすごいというしかない。
「これまでの成果をみせよう」と、偽装のための練習の成果をみせるシーンがある。最高の見せ場。バレーダンサーとタップダンサーの共演がすごい。必見のシーン。ダンス映画が好きな人は見逃してはいけない。
NHKBSプレミアムシネマ連日の傑作。たまらない。
2022.12.19視聴-553