かずぽん

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~のかずぽんのレビュー・感想・評価

3.5
【第Ⅱ章の舞台は滋賀県】

(2023年・日本・117分)
監督:竹内英樹
原作:魔夜峰央(まやみねお)の漫画『翔んで埼玉』

家族は「クダラナイ」と言うので、一人で観ることになった。これは好都合。横でグチグチ言われるより全然いい(笑)

今回は埼玉県在住の一家(内田家)が、熊谷市で行われる「埼玉県市町村対抗綱引き大会」の会場までの道すがら、カーラジオから流れる「都市伝説・第Ⅱ章」を視聴しているという設定。
前作・第Ⅰ章で“埼玉解放戦線”は東京との抗争に勝利するも、“埼玉県人”や“さいたま市民”の仲間意識が薄く連帯性を欠いていた。そこで麻実麗は、武蔵野線という鉄道の新路線の建設を提案する。しかし、受け入れられず、これに対処すべく「埼玉に海を造る」と宣言したのだ。
埼玉県人の悲願達成というワケだが、さてどうなることやら・・・

うっかり忘れてしまうんだけど、思えばダブル主演の麻美麗(GACKT)も壇ノ浦百美(二階堂ふみ)も白鵬堂学院の生徒、つまり高校生だった。
後半になって甲子園球場のシーンが出てきて、やっと思い出した。(笑)
今回ディスられるのは、「琵琶湖以外、何もない」という滋賀県。私は北海道人なので、滋賀県について真っ先に思い浮かぶのは確かに“琵琶湖”だけれど、車の滋賀ナンバーの「滋」がゲジゲジに見えるだとか思いがけないディスりが入る。しかも、麗が幼少期を滋賀で過ごしたというエピソードも加えられるのだが、GACKTが実際に中高生時代を滋賀で過ごしていたらしい。(これは内緒のようだ)
麗が自分と同じニオイがすると感じた桔梗 魁(ききょう かい/ 杏)と出逢い、それが第Ⅱ章での原動力となるのであるが、滋賀県にもマイアミビーチがあるとは。(北海道人の私には新情報。笑)
滋賀県近隣の県をディスる中で、京都人は本音が分からないという件があり、歓待されているかと思いきや、その本音は「ゲジゲジの滋賀県民は、そこらへんの害虫でも食べといたらよろしい」…どこかで聞いたフレーズ!(笑)
それにしても、各県民役には、それぞれの県の出身者をキャストに選ぶという徹底ぶり。ということは、京都弁も大阪弁も奈良弁もホンマモンってことやろか?
劇中、甲子園球場が何故か「大阪甲子園球場」となっていて、その地下にある強制労働施設があのチョコレート工場にそっくり。(いいのかなあ。オマージュだったらOK?)
「通天閣」の正体、対抗する「行田タワー」

確かに夫が言うようにクダラナイかも知れない。でも、こういう笑い飛ばせる柔軟さは貴重。もしも第Ⅲ章があるなら、是非とも北海道もデスってもらいたい。(笑)
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