Busceo

愛なのにのBusceoのレビュー・感想・評価

愛なのに(2021年製作の映画)
3.7
白文字(黒文字だが)手書きフォント右上がり系映画に河合優実さんか!と思って見始めたはいいがストレートな男の願望数珠繋ぎストーリーに面食らってしまった。

いきなり高校生に言い寄られるカルチャー男子(テーブル上にブルースレコードディスクガイドがあるがずっと無音な家)、顧客を誘惑し、セックスに積極的だが事後にはちゃんと「正しいこと」を教えてくれるサキュバスウエディングプランナー、浮気の仕返しに浮気となる妻、そしてそこに巻き込まれ困惑するもの結局やっちゃうカルチャー男子と性の悦びを知っちゃう妻…って途中で気づいたんだけどこれ白文字(なんと黒文字だが)手書きフォント右上がり系映画(長くてスマンがこれもうジャンル映画よな)というより昔のポルノ映画的なんよな。リメイクです、て言われたら納得というか。尺の問題でカットされてるがディレクターズカット版では妻と神父さんのセックスシーンもあるはず。ってか監督がそういう出自なんですね(今更

舞台の古本屋が三鷹の上々堂だと思ってたらバス停の名前が下蓮鳥だった。三鷹に住んでた頃よく行ったなー。

白文字(実は黒文字だが)手書きフォント右上がり系映画として接するとなんじゃこりゃ酷い!てなるかもしれんがキャラクターに重きを置いたポルノ映画と思ってみると印象変わってくる映画だった。特に中島歩さんのキャラも演技もとても良かったです。欲望にはめっぽう弱いが悪人ではない、でも見た目や声のせいで「できる人」と誤解されがちな小人物としてすごく魅力的だったな。
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