crimson

死にゆく者への祈りのcrimsonのネタバレレビュー・内容・結末

死にゆく者への祈り(1987年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

最近のミッキー・ロークは非常に熱い!ゴールデングローブ賞を始め、世界中の映画賞で絶賛された【レスラー】にしろ、復活の兆しになった【シン・シティ】にしろ再びミッキー・ロークの周囲でミラクルが起きている。
この【死にゆく者への祈り】は、ミッキー・ロークの隠れた名作。
アイルランドの革命軍IRAの戦士だった主人公が、手違いからスクールバスを爆破してしまう。心に傷を負った彼は組織を抜けて亡命。辿り着いた教会に身を寄せるが、裏切り者を消すための刺客が現れて…。
と、一見アクション映画?と思わせる物語だが、派手な銃撃戦はない。その変わりに重厚な人間ドラマが描かれている。共演の若かりしリーアム・ニーソンも渋い。この作品の後リーアム・ニーソンは【ダーク・マン】に出演して脚光を浴び、【シンドラーのリスト】でオスカーをとるんだよね~。転落していったミッキー・ロークとの対比もまた面白いが…。
肝心の映画だが、非常に硬派な映画で、ジャック・ヒギンズ原作なのだから納得。
多分、現在DVD化されてないかも知れないが、【レスラー】で再びミッキー・ロークに光が当たっている今、隠れた名作【死にゆく者への祈り】にもスポットライトが当たるかも知れないな。
crimson

crimson