『笑いのカイブツ』というタイトルだけど、ひとつも笑うところがなかった。
笑うどころか息苦しい。
こんなに淫キャでコミュ障な奴が、お笑い書けるのか?
けっこう恵まれてたと思うよ。少なくても、わかってくれる人も、支えてくれる人もいたのに。それなのに、あれくらい我慢できなきゃ社会じゃやってけない。
だいたい、書いてる奴が楽しくなけりゃ、聞いてる方も笑えないでしょ。まるで修行僧のようにネタを書き続ける毎日。
「人間関係不得意」
裏付けのない自信に満ち溢れ、才能もあるのに、あるが故に他人を許せず、ぶつかり、輪の中に居られない。
共感はできなくても、名脇役「岡山天音」の一世一代の大勝負はすごい熱量だ。彼の出てる映画は今まで26本見てるけど、今までの岡山天音ではない、主演としての覚悟がひしひしと伝わってくる名演技だ。
また、菅田将暉の存在感がでかい。ピンクがツチヤを支えていたように、菅田将暉がこの映画を傍で支えている。
映画祭のコンペだったら絶対高得点取るタイプの映画だけど、観客賞じゃないやつ。でも、記憶に残る映画だなぁ。