タイのホラーは最早ローカルではないぞ、もう世界だぞ、という気概。
キリスト教ホラーもpovも、西洋ホラーからの系譜も全部食ってやる。そういう覚悟を感じる素晴らしい作品でした。
ブレアウィッチやパラノーマルアクティビティ、エクソシストなど多岐に渡る作品群への目配せが全くいやらしくなく、全てを使い切って物語の完成に走っていく姿は見事。
とにかく巫女のニムの絵力が強すぎて最高。本当にガチ恋になってた、途中まで。
笑えるシーンも編集によってかなり多くてそこも大満足。コケる姉のシーン良い。
ネタバレ-----
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いちど神を拒んだ女が「祈れば助けてくれる」なんでそんなことないよね。
最初から姉にしか興味がなくて、もう助ける気すらなくて、おそらく女神は自分の端末である仏像も自切して、復讐の塊が引き起こすプロジェクト完遂を見守った。
話がどんどん展開していく中で、今まで撮ってきたもの全てが意味を織りなしていく構成が何より見事。美しい。
犬も赤ん坊も死にます。