くじら

白い酋長のくじらのレビュー・感想・評価

白い酋長(1951年製作の映画)
3.7
都市と海、幻想と現実が入り乱れる。夢の中にこそ人生がある。しかしその中の登場人物はみんな血が通っている。
そんな小さな可愛い映画。

楽しかった〜〜!!

常に急いで物語は進んでいく。
ギャグ漫画みたいなカメラショット。
エレベーターを目がけて駆け上がる夫、落ちてくるバケツ、その奥から出てくる御一行。

そして夢心地な若奥様の冒険シーン。
劇中映画の撮影が始まった時、俳優たちが開いていくカット割りが最高。色づくようだ。
創作・夢の中にこそ人生があることがよくわかる。幻想は力強い。

いるべき場所にいるべき人がいる喜び。出会いそのものが物語の推進力になっている。

そして可愛らしいエンディングで締めて、再び早足で日常に戻っていく御一行。

みんなの表情も演技もパワフルですごいね
くじら

くじら