相変わらず役者頼りではないもはや執念に近い画の魅せ方、脚本の捻り、最高。
今作もとことんウェス・アンダーソンの美学が追求された一作だった。 「アステロイド・シティ」という演劇だけを見せても面白いはずなのに、制作の背景や劇中の舞台裏も同時に描きだすことで、物語に多様な視点が与えられていて余計面白かったし、モノクロとフルカラーと極端に画が変わるからこそのコントラスト、そして劇中の舞台背景だからといってシックに徹するのではなくそこにも演劇的な演出を加えていたのも惹きつけられる要因になってたと思う。
今回はとにかく自由で演出に的確な効果をもたらすアイデアに唸ったな〜、ただそのアイデアゆえに複雑化した話に そこがウェス作品の魅力ではあると思うけど難しかったと言う意見も結構わかる。
今回もお馴染みのウェス組や色々な豪華俳優陣が登場していたけど、初出演のマヤ・ホークが優勝だった！良い役だったな〜
素晴らしいカメラワークとかセットとか色使いとかそこを言い出したらキリないけど、そこは今回も間違いなく最高だった！
