母への深い愛と贖罪、焦りや不安、憤り。これら全てを内包したボーの心象風景にピントが合っては次々にぼやけていく。芋づる式のように連想されるものごとが具体性なく絡み合い、カオスという名の空虚を作り出した圧>>続きを読む
ホラーがめっきりの苦手マンなもんでビクビクしながら観てた
自分が観てきたアリアスターの作品の中では正統なホラー色が強い作品だった(ホラー、スリラー系好きじゃなくてもアリアスターを観れるのは、そのいわ>>続きを読む
以前再上映でミニシアターで観た時とは迫力が全く違った。冒頭のPsycho Killerの808のビートとデヴィッドバーンの弾くアコギのキレッキレなカッティング、めちゃくちゃ気持ちよかったな… Burn>>続きを読む
詳しい説明もないまま、ある夏の父と娘のホームビデオが流される。時折現れるフラッシュや人に飲まれ溺れそうな人物の姿、ホームビデオには映らない、父の苦悩。全てが曖昧なまま、さながら記憶を遡るその時のように>>続きを読む
異形の人情モノ。設定の大胆さやキャラクターの突飛なさに気を衒われるがベースはかなりシンプルでわかりやすかった。
全てがアイデア勝負というわけではなかったし良いカットはかなりあったけど複数鑑賞したいなと>>続きを読む
ここ最近で観た映画では1番ってくらい素晴らしい作品だった
フェミニズムが作品の土台にあり、内容はかなり政治的だが、画や脚本、そしてキャラクター達ののコミカルでファンタジックな表現によってそれらを中和す>>続きを読む
海外の人が描く日本の話はほんとに面白い着眼点があって興味深いけど、侍を描くうえで避けては通れない「武士道」を、切腹のシーンを描くことで散り際を大事にする美学や、その際に勇ましく散った者への敬意など上手>>続きを読む
もうマジで大好き
初期ウェス作品は初めてだったんだけど、シュールな台詞回しの妙やキャラクター作りやその活かし方のうまさなどはもう出来上がってた。最近のウェス作品はかなりインテリジェンスでカルチャーへの>>続きを読む
ホリデーだしほっこりするやつをと思い鑑賞オムニバス形式で描かれる登場人物たちの様々な恋愛模様、ピュアに楽しめるし成就する系の恋愛が多いが、中にはビターな話もあり(それも熟年夫婦の不倫)ちょっと胸がキュ>>続きを読む
ドラマでは明かされなかった、ローラ・パーマーが死に至った詳細な経緯が明らかになったけどもう、あまりにも残酷で…
今度は全国ネットのドラマじゃないからなのか過激でかなり画的に尖ったシーンがより多かった>>続きを読む
自分の理解などとうに超えた作品で、体感としては、映像表現を浴びるという言い方が1番正しいかも。トリップする感覚の片鱗に触れたという感覚であった。そして歌舞伎町の描き方も凄く魅力的。ネオンで溢れる近未来>>続きを読む
とんっでもない。凄い映画を観た。
ジャンル的にはサスペンス×カルト×ホラーといった体裁なのか、最初はSE7EN的なサイコサスペンスなのかと思ってたけど全くもって未体験な、日本の風土だからこそ成し遂げら>>続きを読む
若き日の浅野忠信、そのナイスガイさを完璧に隠してしまうほどの憑依的なナード役のハマりにびっくり
予算ねえんだろうなーっていうチープな映像と突飛もないストーリー展開はB級って感じがして良かった、とはい>>続きを読む
最悪や!!
Aphex TwinのRichard D. James Albumのジャケ写みたいな気味の悪い笑みに惹かれて見てみたらもうとことんバッドで、、
怪奇現象に囚われて人格がおかしくなっていく様>>続きを読む
物凄く良い!既にあるセリフ、環境音などに繊細な注意を払いながらサウンドを調和させていくことはいわゆるポップソングの制作過程とは全く別物で勉強になるばかり
効果音や動物の鳴き声の制作は、前衛音楽的なエク>>続きを読む
無口なライアン・ゴズリングもかっこいい
ストーリーはすごい王道でそこに面白さを見出せたかと言われたらまあ別にそうではないけど、色彩は良かったし、何よりカメラワークが群を抜いて良かったから、カメラマンの>>続きを読む
ほぼ初のカンフー映画体験
閉鎖的な世界で物語の展開が繰り広げられてって話はわかりやすいし、単純にアツい話だった ミシェル・ヨーのカンフーの上手さに脱帽だし、そこから今年のエヴエヴに個人的に繋がってすご>>続きを読む
どうしても他のフィンチャー作品がチラついてしまって、それに比べると大分個人的には肩透かしを喰らったような作品だった
単純にクライム系としては脳筋で楽しめるけど、それ以上はなかったな
スミスの楽曲が主人>>続きを読む
相変わらず役者頼りではないもはや執念に近い画の魅せ方、脚本の捻り、最高。
今作もとことんウェス・アンダーソンの美学が追求された一作だった。 「アステロイド・シティ」という演劇だけを見せても面白いはずな>>続きを読む
こちらもついに拝見。意外と呆気なかったっていうのが正直。だけど、徹底的に主人公の主観に置かれた作品の視点と、それによって強調される主人公のサイコな精神性からくる衝動に駆られる様は常に観ている側に緊張感>>続きを読む
哲学!やっと観れて良かった まさに自分たちが普段虫とか小動物に行っているあらゆる行動を省みさせられるものだったなー、ただ最後は人間の知性をそれまで屈服しっぱなしだった種に対して身をもって認めさせるって>>続きを読む
ホラーかと思いきや最後は怒涛のSF的展開で斜め上な意表をつかれた笑 設定をフル活用したカメラワークがめちゃ良かった 見入ってしまった
様々な解釈ができそうな最後だったけど、主人公目線でいくとハッピーエ>>続きを読む
やっぱり脚本が素晴らしい
一つの流れで見たらとてもシンプルな内容だけど、要は見せ方だよなあと 予見できたこともできなかったことも巻き起こって終始画面に食いついてた あとやっぱ出てくるキャラ個人個人も超>>続きを読む
世のアニメで1番クールなんじゃないかなほんとこのアニメは、古き良きロマンを上手いことアニメ世界に落とし込んだハードボイルドな世界はそのままに、映画的スケールとアニメより繊細な画力で、魅せられたな〜
格>>続きを読む
まずとにかくびっくりしたのが、劇場内での圧倒的女性の多さ。男性の友達と観に行ったけど本当に浮いて感じるほど客層の女性比がとんでもなかった、プリクラかよと思ったわ
現実世界を男性性が支配する世界、バー>>続きを読む
死ぬほど良い映画… ド天才の役ですらも持つ普遍的で基本的な悩み、それに苛まされる姿にシンパシーを抱いたし、それまで親からも受け取れなかった愛をああいう形で時間はかかったけど受け取れて、じわっとした
ベ>>続きを読む
とんでもない作品を観た。日本にこんな作品があったなんて、というか、日本以外じゃ有り得なさそうな作品だった。言葉にするにはちょっと時間がかかりそう、それほど打ちのめされた
このレビューはネタバレを含みます
もしこれが遺作になってしまうのだとしたら、宮崎駿の作家人生はものづくりに携わる人間として本当にこれ以上ないほど理想的と言って他ならないと思う。素晴らしい作品だった。
宮崎駿100%みたいなのは友達か>>続きを読む
ストーリーはわかりやすすぎるほどでそこの捻り的な問題で好み分かれそうやったけど普通に楽しく観れた
60年代当時の女性蔑視を同時に描いていたトーマシンマッケンジー演じる主人公が物語が進むにつれメンブレ>>続きを読む
振り返れば振り返るほど良いと思う作品だった。話の筋自体は極めて使い古された王道なものだけども、そこに現代社会的な捻り(SNS登場以降の監視社会、LGBTQエンパワメント以降の人々、主に若者の価値観)が>>続きを読む
問答無用の満点だろこんなん、ストーリーは大雑把にまとめるとめちゃくちゃ単純なものだけど、異なるバースに生きる人物のキャラクターや設定などのかなり多角的な視点を融合させたり、とにかくアイデアの質と量でも>>続きを読む
これは単に好みの問題でこういうディストピア感溢れるものを好きな人もいるかもだけどもう感想としては最悪だ!!以外ない
色々思い出して劇中のこと書こうとしたいけど思い出しただけで嫌な気分になる
即刻胸糞認>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
待望のルカグァダニーノ新作、めちゃくちゃに大好きで美しい映画だった
人喰いの男女2人が恋に落ちてっていう突飛ない設定だけど、社会から阻害された存在である2人が旅を続ける過程で描かれる人との出会いや別れ>>続きを読む
悲しいけれど、ロマンティックで美しい物語… ほんの一瞬でも2人が現実に邂逅する瞬間があって良かったと救われる思い この類の切なさと愛しさの感情はかなり尾を引きそうな気がする
会話などが少ない分、画で魅せる映画だと感じた。アイスランドの自然や動物達の不穏なカット、途中まで仲がいいのかわからない夫婦の様子や、この物語の主である「羊から生まれた何か」を暫く画面上に出さず焦らす魅>>続きを読む
王道な良い話 成長物語やね
はからずも主役がティチャラの妹になったことで女性エンパワメント的な意味合いも持ってるし、アップデートされた価値観で戻ってきたってことでいいのかな チャドウィックボーズマンへ>>続きを読む