このレビューはネタバレを含みます
今まで見たウェスアン映画(全部見てるわけではないが)の中で話は一番ようわからん。ターコイズブルーの空が印象的なアステロイド・シティという舞台劇、モノクロの舞台裏、更にそれらを映すテレビのメイキング番組、という入れ子構造になっているのもちょっとかったるい。「喪失との向き合い方」を描きたかったのかなとは思ったけど、会話すら理解できないまま進むことが多いので途中から理解しようとすることを放棄した。だからか宇宙人が登場するシーンはどちらもシュールで、素直に笑えたのかもしれない。
映像はいつものウェスアンで、飽きる人はいるだろうと思うけど私はやっぱり好き。パステルカラーと、水平に移動するカメラワークと、病的なくらいのシンメトリーなショットが最高。スカヨハの魅力的な分厚い唇が過去最高に輝いていた。どうかしてるレベルの豪華なキャスティングもすごい。エンディングで流れる「フレイト・トレイン」も耳に心地いい曲でした。