RyoWatanabe

硫黄島からの手紙のRyoWatanabeのレビュー・感想・評価

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)
5.0
日米両方の視点から硫黄島の戦いを描いた稀有な作品。

アメリカ側からの視点で描写した「父親たちの星条旗」と大日本帝国側からの視点で描写した本作「硫黄島からの手紙」。 

本作の魅力の一つは、二宮和也や渡辺謙、加瀬亮などの日本人俳優たちの演技です。
二宮和也は、戦争に疑問を持ちながらも生き延びようとする西郷一等兵を、渡辺謙は、日本軍の司令官でありながらも人間的な優しさを持つ栗林中将を、加瀬亮・中村獅童は、戦争に熱狂する狂信的な下士官をそれぞれ見事に演じています。
日本人の心情や文化を尊重した映画となっており、これを日本人ではないクリントイーストウッド監督が制作したのだからとんでもないです。これ。

また、音楽が素晴らしく、切ない。。。 監督の息子さんが作曲したとのこと。
家族を愛し死んでいった者たちの静かな想いが伝わるように思える。 
RyoWatanabe

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