RyoWatanabe

西部戦線異状なしのRyoWatanabeのネタバレレビュー・内容・結末

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

戦争の甘美な幻想を教え込まれ、
戦争に勝つと疑わない青年たち。

教師や父親など、戦わないおっさん達にそそのかされ戦場へ。

今までの知識は忘れろ。
将来のことなど考えるな。
一人前になれ。

過酷な塹壕戦を経験し、同級生達は次々と死んでいく。

戦場は生きるか死ぬか。
祖国への忠誠 勝利 英雄 甘美なものは一切存在しない。
塹壕のなかで、敵の砲弾や突撃に怯え、食糧を探し、生きるのみである。

3年の軍役後、束の間の休息を得て、帰省する。
待ちわびた故郷のはずが、戦争を経験した自身と経験してない他者の間に大きな隔たりを感じ絶望する。

戦場に戻った主人公。
苦境を共にした仲間と離ればなれになり気持ちが沈みこむ。
銃弾飛び交う中、一匹の蝶に平和を願うのだった。
RyoWatanabe

RyoWatanabe