【10年間】
僕はわかっていた。
「世界の中心で愛をさけぶ」「君の膵臓を食べたい」等々、いわゆる「難病モノ」と言われるジャンルに関しては、例え世間の評価がどうであれ、自分にとっては「弁慶の泣き所」であることを。
どうしてもね・・・。
「命のリアル」というものにも日々向き合わざるを得ない仕事をしているし、何より、母を難病で看取ったときの記憶ってやっぱり自分の中でとても大きくて、きっとさまざまな場面での価値観や人生観にも影響していると思う。
今作に関していえば実は原作があるという事は知らず、ただタイトルが持つ不思議な響きと「小松菜奈が出ているから」という不純な動機から気になりだしての鑑賞となりました(笑)。
~余命10年~
作中でも主人公の茉莉(小松菜奈)が呟きますが、本当に「長いんだか短いんだか・・」って思ったのが第一印象。
生きたいと願う人にとっては余りにも短く、死の恐怖と向き合う人にとっては余りにも長く・・・。
(もし、自分が・・・・)
それは「本人」「恋人」「家族」「友人」それぞれの立場として、きっと考え方も違うかもしれない。
でもそれくらいいろんな事を考えてしまった。
あと、ちょっと内容に触れたいので「ネタバレカプセル」に入れて埋めておきます。