ぱちゃん

余命10年のぱちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

余命10年(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


生きたくても生きられない人、生きることをやめようとしていた人、向き合う家族や友人、わかるなんて一言で片付けてはいけないけどわかる。

坂口健太郎さんが演じるカズくんは、げんさんの言う通りたしかに子犬なんだけど、言葉ひとつひとつが優しくて「ごめんなさい」「どうして?」「好きです」どれも声から優しくて人柄が伝わってきた。最期に茉莉に「頑張ったね」って言うところも優しくて心に残った。

小松菜奈さんが演じる茉莉、本当に繊細な表情で、泣き腫らした後の顔や泣いている時、笑っている時、その感情全部がこっちに乗り移るみたいに感じた。身体の線がどんどん細くなっていくところがリアルだった。

山田裕貴さんが演じるタケルも奈緒さんが演じるさなえも、あんな友達がいたらなぁと思ってしまった。

とにかく書ききれないくらいキャストの方々が良くて。黒木華さんも松重さんも忘れられない演技だった。

季節の画が綺麗で、長く生きられたらこうだったのかなというシーンも本当に綺麗で切なくて儚かった。

うるうびと、最高に合ってた。
小坂流加さんに届くといいな。
ぱちゃん

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