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『ミカ・カウリスマキ/ママ・アフリカ ミリアム・マケバ』に投稿された感想・評価

どんな時に音楽を聴くだろうか。気分を上げたい時、緊張を和らげたい時、一日の終わりに心と体を解放させたい時。わたしは悲しいことがあったり、ストレスが溜まると早々に布団にくるまってただひたすら音楽を聴く。それで大抵なんとかなるので、「癒し」とはこういうことなのだなと体で感じる。
南アフリカ出身のシンガー、ミリアム・マケバ。祖国の南アフリカから追放されてアメリカに逃げて名声を得たけど政治的な歌詞がニクソン政権下で目をつけられアメリカからも追われ、ギニアに迎え入れられたけどクーデターでまた居場所を失い、その後欧州に逃れた。30年近く亡命を続けたり、娘や孫を喪ったり、母の死に目に会えなかったり、幸せ顔で歌う印象とは裏腹に辛く厳しい人生を生きたひとだ。
音楽とは癒しである。南アフリカでは祈祷師の語源は音楽だそうだ。ミリアムにはタイトルにも掲げられているようにママ・アフリカという愛称がある。ミリアムの娘ボンギのスピーチ、"ミリアムは国際的なアーティストというだけではない。同時に単なる母という存在とも思っていない。ミリアムはアフリカの母だ"。ミリアムの音楽を聴くことは南アフリカでは禁止されていた。それでもみんなこそこそLPを手に入れ、隠れて静かに彼女の音楽を聴いていた。厳しい時代を生きた南アフリカのひとにとって亡命しても心を寄せて南アフリカの惨状を訴え続け戦ってくれるミリアムは生き抜くための支えであり、心許す癒しだったのだろう。音楽は人を救うよな、と改めて思い知った。
アップテンポで情報量の多い作品だったけど素晴らしいドキュメンタリーだった。感無量。
ある女性の人生を垣間見した、劇的なことばかりが起こってたけど、彼女はいつでも等身大だったんだなって知った。しばらくクリック音とパタパタが頭でずっとリピートされてた!生きることに対して誠実でありたいと心から思った
僕はアキ・カウリスマキが大好きなので、その兄ミカの作品にまで彼のことをついつい結びつけてしまい、そしてそれはきっと正しくないのだけれど、しかしこのミリアム・マケバという人物の、故国に追われ海外へ脱出、流れ流れて帰国するという人生は、アキ黎明期に見られた「脱出して終わる」映画群、及び『愛しのタチアナ』辺りから現れる「そして帰ってくる」映画群、さらにはポルトガルへ移住するも終ぞ故国へ戻るアキの人生とどこか重なるのではないか。またミカ自身もブラジルに住まいを移していた時期があるわけで、彼女という題材を選んでいることへの意味を感じずにはいられない。そう考えると、この映画の邦題にミカの名前が並置されていること、無論興行上の理由だろうが、それはかなり的を得ている気もしてくる。
ドキュメンタリーとしての出来はそこまでだと思うが、世界がどんどん悪くなる中、映画はマケバのシャウトで幕を閉じる。ここは素晴らしい。