超能力バトルものと言えばそうだけど、ド派手な演出とかはない。けど強力な力同士がぶつかり合ってるのは伝わってくるのが画期的。
結構生々しい痛さを感じるシーンや動物が苦しむシーンがあるのでそういうのが苦手な方は注意が必要。
大友克洋さんの漫画「童夢」からインスピレーションを受けての作品ということですが、漫画の方は未読で鑑賞。
実写化とかではないので未読でも問題なし。
子供って無垢故に残酷よね。ってのがかなり濃縮されている気がする。
下手に強い力を持ってしまったが故により残酷。
劇中明確にどの子が何の能力を持っているとかそういうのは言及されないので（ざっくりテレキネス、テレパシーかなーって感じ）そのあたりの未知数な感じも観客としてはどこまでの事が出来るのかわからない怖さがある。
劇中団地にしては他の子供少なくない？と思っていたけど、そこにもちゃんとなるほどねって理由であり、今回中心となる子供たちの家庭の状況みてもいろいろなるほどってなるのが良かった。
ラストの静かな盛り上がり、そこからのひと夏の子供達の大冒険ではないけど、ジュブナイルもののように終わっていく感じも良い。
しれーっと終わるけど確かに何かが変わってるような感じ。
ポスターがめちゃくちゃかっこいいと思うんだけど、そのシーンは劇中になかった気がする。
そこだけ残念な気もするけど、そのくらい能力発揮する場面は静か。
