ブレーキの壊れた自転車で徐々に急勾配になっていく坂道をくだるような感覚。
車内で親の面盗み障害のある姉を抓る妹は水辺でミミズを踏みにじる。子供の無垢な加虐性を刷り込んでくる冒頭のシーン。北欧の色素の薄い画面が不気味な雰囲気を醸し出す。
意地悪顔の妹が不思議な力を持った少年と出会い、姉もまた自身と意思疎通できる少女と出会う。それぞれの力を試す子供達の遊びはエスカレート、大人の知らない子供達のサイキックな戦いへ。
力を持ってしまった少年の止まらない好奇心、止めろよ止めろよな観てる側の気持ちとは裏腹に、やっちゃうだなコレがな暴走モード。最強お姉ちゃんが友達と家族のために立ち上がるというマッチョな展開なんだけどテンションを上げない低空飛行で話が進んでいくから引き込まれる。人によっては眠くなりやすいかも…
大友克洋の童夢？これはオマージュ作品なの？というの？実際の…まずは、な感想。
